このようなのどの症状はご相談ください
- のどに違和感や異物感がある
- のどが腫れている
- のどに痛みがあって気分がすぐれない
- 声がかすれる
- 激しい運動をしなくても呼吸が苦しくなる
- 呼吸がゼーゼーする
- 口内炎がよくできる
- 口腔内やのどが乾燥しやすい
- 口臭がある
- 咳や痰が長引いている
- いびきがあると言われた
- 食事の際に食物を飲み込みにくい
など
扁桃炎
扁桃炎は、細菌やウイルスが原因となり、口蓋扁桃という組織に急性の炎症が起こる病気です。健康な人でも扁桃には様々な細菌が潜んでいますが、特段の問題は起こりません。しかし、ウイルス感染や疲労がきっかけとなり、いつもはおとなしい細菌が悪さをして急性扁桃炎を引き起こすことがあるのです。お子さまが溶血性連鎖球菌に感染すると、のどの痛みや不快感が強くみられます。この場合は、リウマチ熱や急性糸球体腎炎、アレルギー性紫斑病などの合併症を引き起こすことがあるので、十分にご注意ください。治療は、主に抗生剤や消炎鎮痛薬、うがい薬などを使用し、しばらくは安静にします。
口腔乾燥症(ドライマウス)
口腔乾燥症は、唾液の分泌が低下し、口が異常に乾いた状態のことをいいます。一般的には「ドライマウス」とも呼ばれます。主な症状は、口腔内のネバネバ感、ヒリヒリ感です。唾液が出にくくなるので、むし歯が発生し、歯垢も増加し、口臭も強くなります。さらに悪化すると、口腔内の乾きが進行し、舌表面のひび割れ、痛みによる摂食障害、会話困難、不眠などの症状も起こります。そのようなときは、生活指導を行い、対症療法によって症状を改善させます。保湿性薬剤、保湿力の高い洗口液、保湿ジェル、保湿用マウスピース、夜間義歯などを症状に応じて使い分けます。また、積極的に水分を補給するようにすることも大切です。
嗅覚障害
鼻がつまっているときは、周囲の臭いを嗅ぎ分けられなくなります。嗅覚障害は、こうした理由がないにもかかわらず、鼻が利かなくなってしまう病気です。なお、嗅覚に影響が出る原因により、呼吸性、嗅粘膜性、混合性、中枢性という4つのタイプに分類できます。このうち呼吸性は、においの分子が嗅粘膜というセンサーまで届かない状態です。鼻づまりやアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などが原因となっているので、こうした疾患を治療することにより、嗅覚は回復します。
嗅粘膜性は、風邪ウイルスなどによって嗅覚センサー自体に障害が生じているタイプです。お薬によって治療しますが、嗅覚が回復しないこともあります。混合性は、呼吸性と嗅粘膜性が同時に起こっているタイプです。中枢性は、頭部外傷などによる神経損傷が原因となっており、有効な治療が難しいケースも少なくありません。