めまいについて

めまい画像

めまいは、内耳や脳神経の障害でも起こりますし、精神的ストレスやウイルス感染で起こることもあります。一過性のケースも多いのですが、重要な疾患が潜んでいることもあるので、めまいが続いている方は、お早めに当院をご受診ください。

このような症状はご相談ください

  • 周囲の景色が回って見える
  • 歩行時に、ふわふわした感覚がある
  • 頭がふらつく
  • 車や電車に乗ったとき、気分が悪くなった
  • 耳が詰まっているような感覚がある
  • 耳鳴りがする
  • 周囲の音が聞こえにくい

など

メニエール病

メニエール病は、ある日突然、グルグルと激しく目が回る感覚におそわれてしまう病気です。耳鳴りが起こったり、聞こえにくさ、耳が詰まった感じなどの症状もみられます。患者さまのなかには、吐き気や頭痛に悩まされることもあります。こうした症状は数時間ほどで治まることが多いのですが、何度も繰り返していくと、聴力低下が残ってしまい、次第に聴力低下が悪化していきます。

治療は、患者さまの症状を見極めて対症療法を行います。例えば、めまいが強い場合は抗めまい薬を使用します。内リンパ液が溜まるのを防ぐため、利尿薬を用いることもあります。

良性発作性頭位めまい症

良性発作性頭位めまい症は、寝返りを打ったとき、朝起き上がろうとして急に立ち上がったとき、高い場所から荷物を取ろうとしたときなどに、突然めまいが起こります。吐き気や嘔吐などの症状も伴います。発症のメカニズムですが、耳石が三半規管の中に入り込むと、リンパ液に溶け込んで神経を刺激することがあり、これに伴ってめまい症状が起こります。

なお、この病気は中枢などに異常が現れることはありません。通常は、担当医が患者さまの頭位を調整することにより、めまい症状が治まります。ただし、めまいや吐き気などの症状が強いときは、抗めまい薬を使用します。めまいに対する不安がある患者さまの場合、精神安定剤を用いることもあります。

前庭神経炎

前庭神経炎は、歩行が難しくなるような激しいめまいに突然襲われてしまう病気のひとつです。患者さまの多くは、ひどい吐き気も伴いますが、手足のしびれ、耳鳴り、難聴などの症状はほとんど起こりません。安静に過ごしていれば、だんだんと症状が軽くなっていき、2~3週間ほどで治まります。症状を繰り返すこともほとんどありません。ただし、吐き気やめまいの症状がある場合は、抗めまい薬や吐き気を抑える薬を使用します。患者さまによっては、炎症を抑えるステロイド薬を使用することもあります。